最近は、過剰な酸化が私たちの身体を傷つけて、様々な病気や老化の原因となっていることがクローズアップされ、そのような有害な酸化を防ぐ、“抗酸化物質”が大変流行っています。
コエンザイムQ10(略してCoQ10)は、私たちが呼吸で肺から取り込んだ酸素が、身体の中で有効なエネルギーとして使われるように助ける補酵素といわれるもので、エネルギーをたくさん必要とする臓器に十分なエネルギーを送り込んで、それによって病気や老化の予防、そして治療までしてしまう成分として注目されています。有害な働きをする酸化を防いで、抗酸化作用も発揮します。
この成分は、もともと心不全の薬として開発されました。その開発には、日本の製薬会社が多大に貢献している、大変日本と縁が深い成分です。薬としての効果が先に認められ、サプリとしても用いられるようになった成分であるため、その効果はお墨付きといえるかもしれません。
私たちはもともと細胞の中に、このCoQ10を持っていますが、年齢とともに、そしてある特定の病気では、このCoQ10が減少してくると言われていて、CoQ10を補給することで老化や病気が予防されたり改善されることが期待されています。
CoQ10によって、予防または改善される可能性がある疾患は、非常にたくさんあり、いわゆる生活習慣病といわれている、癌、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などから、アレルギー性疾患(喘息、アトピー性皮膚炎など)、自己免疫疾患(リウマチ性関節炎、潰瘍性大腸炎など)、眼疾患(白内障など)、腎疾患、肝疾患などがあります。
美容にかかわる部分では、紫外線による肌の老化を予防したり、皮膚の傷の治りを早めたり、肌荒れを改善したりするといわれています。
CoQ10は食べ物からも摂取可能で、イワシなどの青魚、肉類、ピーナッツなどの豆類に含まれていますが、少量しか含まれていないため、効果を期待するためには、サプリメントで補うことが薦められています。
しっかりとした研究に基づいたデーターが揃っており、CoQ10は、現在のサプリブームの中でも、効果がもっとも期待できる成分のひとつではないでしょうか。
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