ゴボウは、古くはもともとヨーロッパやインド、中国で薬として用いられていたようです。
日本では精進料理や正月料理、そして普段の食卓にも上がる親しみのある野菜ですが、
他の国では味が口に合わないためか、今でも薬として考えられており、お茶やサプリメントなどの形で摂取されることが多いようです。
ごぼうの作用はたくさんあります。
一般的に知られているのは、線維成分が豊富なため、腸をきれいにして便秘を防ぐということです。
しかし、ごぼうの作用はそれだけにとどまりません。
有効成分のフルクトオリゴサッカライドには、胃腸の善玉菌を増やして、
悪玉菌を減らす作用もあります。また、抗炎症作用、抗酸化作用、利尿作用があり、
肝臓を元気にして解毒作用を強めることが知られています。
抗炎症作用は、呼吸器の炎症や、膿瘍、関節痛、尿路感染などに効果があるといわれています。
また、ごぼうに含まれるポリフェノールや他の強力な抗酸化物質により、
抗酸化作用はビタミンCの作用よりも強いといわれています。それ以外にも細胞を再生する
作用があるとも信じられていますし、自己免疫の異常を改善したりする作用があると言われています。普段は、何となく普通の食品として食べているごぼうに、そんなたくさんの力があるとは、驚きです。
皮膚への作用も知られており、ニキビ、湿疹、乾癬等に効くといわれています。
皮膚への作用は、その抗炎症作用、解毒作用、ホルモンバランスを保つ作用など、
いくつかの作用が働くことで起こるようです。ホルモンバランスを保つ作用は、
子宮内膜症の症状を軽減したりすることもあるようです。
ごぼうは、まさに現代人が必要とする作用をたくさん持っているので、
ぜひ欠かさず食べたい食品のひとつですし、サプリメントとしても摂取するといいですね。
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