〜ニキビの治療法〜
ニキビの治療方法として最も一般的なのは、やはり、
抗生物質の内服や外用ですね。
ニキビができてしまった箇所に、赤みがひくまで外用剤を塗ることはとても一般的に行われています。
〜内服は良く効く?〜
ところが、内服するかどうかは診療に当たる医師によって、かなり基準にばらつきがあるようです。
それというのも、内服している間は確かに新しいニキビはできにくくなります。
ですから外用剤のみの使用よりも内服を加えたほうが「ニキビができなくなる」のは確かです。
「あそこの皮膚科に通ったらすぐニキビが良くなった」・・・と患者さんから言われるには、内服をしてもらえば早いわけですね。
ただし抗生物質というのは例えば肺炎の時にも内服や注射で全身に効かせることで使用されます。
体中、どこの化膿も治せる訳ですから、その分、全身に対する副作用というのがあるはずなのです。
〜抗生物質が効かなくなる?〜
耐性菌という言葉を聞いたことがありませんか?
または、ゴキブリやハエが昔より殺虫剤に対して強くなったとか・・・。
つまり、同じ薬剤でばい菌やハエ・ゴキブリを殺そうとして長い期間使用していると
次第にその薬剤に抵抗する個体だけが生き残り、その子孫はだんだんその薬剤に抵抗するものたち
だけになってくるという現象です。
つまり、長い間同じ抗生物質を内服していると次第に効かなくなってくるということです。
〜ニキビなんて若いうちだけ??〜
確かに『ニキビなんて若いうちだけだから、後で抗生物質が効かなくなってもイイんじゃないの?』という
ご意見もあるでしょうが、最近はニキビは10代の青春のシンボルではなくなり、30〜40才台のかたも多くいらっしゃいますし、
『後で抗生物質が効かなくなってもイイ』のはとてもコワイことなんですよ!
ご老人などは簡単に風邪をこじらせたりして、肺炎などもなりやすく、抗生物質を効果的に使用しないとあっという間に
命にかかわったりします。
だから、安易に若いうちから抗生物質を長い期間内服するのは考えものです!
まだまだ抗生物質の内服を長期間、ニキビ患者さんに処方している医師が多いようですが、
最近はそのデメリットも注目されはじめ、
・重症なニキビで嚢腫の形成、つまり非常に大きな腫れが生じ早く沈静化させないと
跡に隆起・陥凹が残る、とか
・原因がはっきりしていて短期間の内服で中止することができる
・炎症が強く、全身症状が起きうる
などある特定のシチュエーションのみ期間を区切って内服を勧める医師も増えているようです。
にきび治療についてはこちらもご参考にしてください。 |