水太りという言葉は、医学的には存在しません。
確かに、冷え性の女性などで足や手の先がむくみやすい場合、 血行不良が
ベースにありますと、 組織間のリンパ液なども停滞し「むくみ」(医学的には浮腫、と言います)
がおきやすい体質というのはあります。
このようにむくみ、が起き易いかたというのは一般に筋肉量が少なく、
代謝が低い傾向がありますので、ダイエットをしてもやせにくいと言われています。
脂肪を燃焼するには、 筋肉の運動によるエネルギー消費が最も健康的で効率的だからです。
体の水分のコントロールは、脳がつかさどっており、「水分が足りないな」と判断すると
尿への水分の排出を制限したり、水が飲みたい、と思わせたりなど、
とても緻密なコントロールが行われています。
逆に「水分が多すぎるな」と判断した場合は尿への水分の排出を促し、
水を飲みたい、という気持ちを起こさせません。
脳の病気では、このような正常の飲水行動がとれなくなることが知られています。
通常の場合はあなたの脳が水分摂取をきちんとコントロールしてくれますから、
自然に任せて水分摂取を行えば良いと思います。
特に制限したり過剰に摂取しすぎたりすることは逆に体にとって良くありません。
ボクサーの場合は重量別で試合をしますから、計測前は厳重な体重コントロールを
しているために、水分まで制限することが多いようですね。
ですが計測後はすぐに水を飲んでいるようですし、水分を取らないからと言って
直接体脂肪が減少するということはありません。
一般のかたのダイエットには、水分の制限は必要ないと思います。 |