昔からシルクは肌に優しい素材として知られています。
そして最近は、その成分が塗るだけでも美肌効果があると言うことで、
化粧品にも配合されるようになって来ました。
どうしてシルクは、このように肌に良いと言われるのでしょうか。
実は、シルクの成分であるアミノ酸の組成が、人の肌の角質層のNMF(天然保湿因子)と
ほぼ同じだからなのです。
NMFとは角質層に元々存在する成分で、皮膚へ水分をしっかり保持する作用があると
言われる、アミノ酸・尿素・乳酸・多糖類。
これらの成分が、水分を引き付け、肌をみずみずしく保っているのです。
細胞間脂質であるセラミドと同様、肌にとってとても重要な成分ですね。
このようにシルクはヒトのNMFであるアミノ酸とほぼ同じ組み合わせと割合のアミノ酸から
成り立っているため、効果的な保湿剤となり得ると思われます。
シルクはカイコの繭。さなぎである時期に外界の変化から身を守ってくれる暖かいベッドです。
カイコという生物とヒトという生物も、それぞれ表面を保護する成分はほぼ同じということも、
所詮は同じ動物同士、うなずけますね。
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