〜二の腕のブツブツは何?〜
若い女性に比較的多い、二の腕のブツブツは正式には
毛孔性角化症の中でも、特に毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)
という、一種の角化異常の状態です。
ほぼ肌色の小さなブツブツがその症状ですが、一つ一つの
ブツブツの周囲が赤みを帯びることもあり、「ニキビ」と
勘違いされることもあります。
ノースリーブを着るとブツブツが恥ずかしいとか、
触るとざらざらして嫌だということ以外、
特に困ることは無いのですが、結婚式前などどうしてもドレスを
着るときにどうにかしたいというお悩みをお持ちの方がちらほら
いらっしゃいます。
状態としては毛穴の中に角栓(角質による毛穴を塞ぐような「栓」)を
形成してしまう状態で、遺伝傾向があり、人から人へ移るようなものでは
なく体質的なものです。そして中年以降自然に軽快することが知られています。
〜治療方法〜
治療方法としては毛穴内にできてしまった角栓を除去することが必要となってきます。
酸で余分な角栓を溶かす、ケミカルピーリングが治療として有効です。尿素入りの保湿剤
外用でも多少は肌が柔らかくなります。
ビタミンAの内服も有効ではあるのですが、内服の場合、全身的な副作用などもありますので
あまりお勧めはできません。特に結婚適齢期の女性のお悩みが多いと先ほど書きましたが、
ビタミンA内服は催奇形性という、万が一知らずにお母さんが妊娠していたりすると
胎児に異常が起こることが知られておりますので、使用は控えるべきと言われています。
ケミカルピーリングについてはこちらもご参考にしてください。
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