スポーツなどで汗をかいた後、においが気になったことはだれでもありますね。
清潔好きの方などは普段でも自分のにおいが気になり、ひとりで悩んでしまうこともあるかもしれません。
ワキの汗のにおいと、ワキガという病気との境界線はどこにあるのでしょうか?
汗がでてくる汗腺には2種類あり、毛穴と無関係に存在するエクリン腺、毛穴につながっているアポクリン腺とがあります。
このうちアポクリン腺は思春期以降に発達します。
皮膚常在菌が、@エクリン腺からの汗Aアポクリン腺からの汗B皮脂 をえさにし、これによって生じた分解産物がにおいを発するといわれています。
そしてこれはどの人でもあることですが、その分泌物の量・皮膚常在菌の種類などでにおいの種類や強さが異なります。
そしてワキガというのはこれらの程度が強い場合をさし、遺伝傾向があることも知られ、耳垢が湿ってベトベトするという体質に多くみられます。
診断法は、ワキにガーゼをはさんで数分おいて、そのガーゼ自体のにおいをかぎます。
これがにおったり、またガーゼが黄色に変色した場合、ワキガが疑われます。
ただし、一人で悩んで体臭恐怖症となり、周囲の人は気にならないレベルでも病気(ワキガ)だと思い込んでしまうかたもいます。(ワキガということで皮膚科を訪れるかたの9割は正常範囲内だというデータもあるほどです)
手術を受けると傷跡がつきますし、本当に手術しないといけないレベルなのか、良く考えたうえで決めてくださいね。
ワキガ手術以外で、ワキのにおいを抑える効果があるのは、
・制汗剤
・レーザー脱毛
・ボトックス注射による多汗症治療
などがあります。
そして清潔を保つこと、体臭を強めるにんにくや香辛料のきいた食事を避けることも大切です。
ワキガ治療についてはこちらもご参考にしてください。
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